(ロサンゼルス中央社)米国の非営利団体「ナショナル・ボード・オブ・レビュー」(NBR)が発表した2025年のナショナル・ボード・オブ・レビュー賞で、シーチン・ツォウ(鄒時擎)監督の「左撇子女孩」(左利きの少女、Left-Handed Girl)が「国際映画トップ5」に選ばれた。台湾関連の映画が同部門に選出されるのは18年ぶり、4度目。
台北の夜市で商売を営むシングルマザーと2人の娘が、次々と起こるアクシデントと衝突に直面し、それぞれの人生の課題に改めて向き合う姿を描く。第98回米アカデミー賞国際長編映画賞(旧外国語映画賞)部門の台湾代表にも選出されている。
NBRは1909年に創立され、その賞は長い歴史を有することで権威を持つ。また、ハリウッドの映画賞シーズンの先陣を切る賞として、毎年2月末から3月初めに授賞式が開かれるアカデミー賞の行方を占う指標の一つともされている。
台湾関連映画ではこれまでに、アン・リー(李安)監督の「ラスト、コーション」(2007年)、「グリーン・デスティニー」(2000年)、「恋人たちの食卓」(1994年)が「国際映画トップ5」に選ばれている。