(台北中央社)台湾の航空会社、チャイナエアライン(中華航空)は4日、客室乗務員が業務時に眼鏡を着用することを認めた。快適性向上と業務環境改善を図るため。同社傘下の格安航空会社、タイガーエア台湾(台湾虎航)も近く同様の措置を取る方針だとしている。
チャイナエアラインは5日、着用を認めたのは単色でシンプルな金属フレームまたはフレームのないリムレスの眼鏡で、透明レンズの使用を原則とすると説明した。
また長時間の立ち仕事や歩行による足の負担を軽減するため、乗務員自ら購入したスニーカーを業務時に着用することも解禁する方向で検討しているとした。
スターラックス(星宇)航空も眼鏡着用の解禁を検討中だという。エバー(長栄)航空は新型コロナウイルス流行時に、感染予防対策強化のため、衛生福利部(保健省)疾病管制署の要請を受けて眼鏡着用を認めていた。現在はコンタクトレンズを装着できない場合、医師の診断があれば眼鏡の着用が可能だとし、今後も乗務員のニーズを把握し、検討を進めるとしている。
客室乗務員でつくる労働組合、桃園市空服員職業工会は5日、声明を通じ、眼鏡やスニーカーの着用解禁は乗務員に人間性を取り戻し、職務の本質に立ち返ることができると強調。国内の航空会社に対し、チャイナエアラインに続いて眼鏡着用の解禁を呼びかけた。