(台北中央社)1日に試験供用が始まった桃園国際空港(北部・桃園市)第3ターミナル(T3)の北側コンコースについて、同空港運営会社の楊偉甫董事長(会長)は同日、25日までの正式供用開始を目指す考えを示した。
T3は2027年中の完成を目指している。メインビルの供用は始まっていないため、北側コンコースの搭乗口(D11~D18)から発着する便の乗客は、第2ターミナル(T2)で搭乗手続きや出入境審査、手荷物の受け取りなどを行う。T2の出境審査場からT3のD11搭乗口までの所要時間は記者の実測で徒歩10分、D18までは同20分ほどだった。
報道陣の取材に応じた同社の范孝倫総経理(社長)は、航空各社やグランドスタッフの意見を参考に、アナウンス音量の調整などの実務的な部分の改善を行い、最高の状態で正式供用開始を迎えたいと話した。
正式供用について、范氏は年末までの開始を予定していると言及。楊氏はさらに踏み込み、クリスマス前には始めたいと期待を寄せた。
また楊氏は、メインビルの工事進捗(しんちょく)率は83%だとした上で、免税店やラウンジなどまだ準備を行っている部分が多くあると説明。范氏は、T3は台湾の航空会社が優先的に使用することになると述べた。
初日は3便が同コンコースの搭乗口から出発した。2日目は6便が使用する予定。