南部・高雄市の農業部(農業省)高雄区農業改良場は7日までに、パイナップルの甘みが強い部分やパッションフルーツの収穫方法など、果物に関する雑学を紹介した。
同場によれば、パッションフルーツはつる性植物。台湾で主に栽培されている「台農1号」は、棚につるをはわせて栽培することが多い。実は熟すと自然に落下するため、棚の下には網が吊るしてあり、網に落下した実をおけなどで収穫する。
「満天星」や「黄金」などの一部品種は自然落下しづらいため、人の手で摘み取られるという。
同場はまた、台湾では昔から「パイナップルは頭の方が甘い」と言われているとした上で、「頭」とされる部位は実は果実の下側であり、クラウンと呼ばれる芽が付いている方ではないと明かした。
パイナップルは数多くの小さな偽果が集まって一つの実になった 「多花果」 に分類され、それぞれが一輪の花に由来していると説明。花は下から上に向かってらせん状に咲き進み、開花期間は3週間に及ぶため、収穫時には下の方が熟していて甘いとした。
「パイナップルを逆さに置けば甘くなる」という説については、常温で置くことで酸味が抜けて食べやすくなるだけで、糖分が移動しているわけではないと解説した。


