(東京中央社)台湾海峡戦争を題材にした台湾ドラマ「零日攻撃 ZERO DAY ATTACK」が15日から日本で配信開始されるのを前に、プレミア上映会が7日、東京都内で開かれた。作品を観賞した超党派議員連盟「日華議員懇談会」(日華懇)の古屋圭司会長は「台湾の国民は常に中国の脅威に直面している。台湾にしかこのような作品は作れない」と述べた。
同作は中国人民解放軍が台湾に軍事行動を取るという架空の状況を背景に、台湾海峡戦争が台湾にもたらし得る挑戦や変化をさまざまな人の視点から描く。日本から高橋一生さんや水川あさみさんも出演している。台湾では2日に第1話が放送・配信された。
上映会は在日台湾人でつくる「在日台湾同郷会」が主催し、李逸洋(りいつよう)駐日代表や、古屋氏をはじめとする日華懇のメンバーらが出席した。また、同作のチェン・シンメイ(鄭心媚)プロデューサーや第3話の演出を担当したスー・イーシュエン(蘇奕瑄)監督、出演者のリェン・ユーハン(連兪涵)さんやサム・ヤン(楊大正)さんらが登壇し、同作の撮影について語った。
上映前にあいさつした李代表は「同作は台湾社会の戦争対応力と国防意識の重要性を描いている」と述べ、安倍晋三元首相の「台湾有事は日本有事」の言葉を引き合いに、台湾海峡の緊張が高まれば、日本にも深刻な影響が及び、ひいては世界全体の安全保障にも関わると指摘した。その上で、同作を通じて台湾と日本が直面する脅威を伝え、両国の人々がその深刻性をさらに理解できるようになればと期待を寄せた。
日本では15日からアマゾンのプライムビデオで配信開始。3話まで一挙配信し、その後は台湾と同時配信する。全10話。