(台北中央社)年内の就航を予定している北部・基隆と沖縄県石垣島を結ぶフェリーについて、交通部(交通省)航港局は2日までに、運航会社から届け出された資料によれば、基本運賃は1人当たり片道2800台湾元(約1万4000円)からになると明かした。
台湾側の運航担当会社、ワゴングループ(華岡集団)の洪郁航総経理(社長)は報道陣に対し、運賃などはすでに航港局に提出しており、今週中には審査に通るとの見通しを示した。船籍を置くパナマでの手続きも行っている最中だとした上で、運賃は航港局の審査に通り次第公表するとし、今月末に就航する予定だと話した。
航港局によれば、基本運賃は客室に応じて8タイプに分かれており、最も安い2800元は大部屋での利用。最高価格はロイヤルスイートの1万500元(約7万5千円)だという。
洪氏は届け出た基本運賃は定価で、閑散期や運航開始当初には割引運賃での販売を行うと説明。繁忙期よりも1000~2000元(約5000~1万円)ほど安く販売する予定だとした。大部屋利用の場合、優待運賃は2000元になる見込みだと語った。
運航会社の計画によると、運航開始から来年2月までは閑散期価格、同3月から10月までは繁忙期価格になる。週3往復で、石垣行き、基隆行きともに夜間に出発する。所要時間は約8時間。