台湾あれこれ/高雄沖150キロでクルーズ船乗客が急病　台湾のヘリが緊急搬送

フィリピンのマニラから北部・基隆港に向けて航行していたクルーズ客船「クイーン・エリザベス」で23日午後、乗客のオーストラリア人男性（78）が急性冠症候群になり、医療機関への緊急搬送が必要な状態となった。通報を受けた内政部（内務省）空中勤務総隊がヘリコプターを出動させ、男性を南部・高雄市内の病院に搬送した。

クルーズ船は高雄市の南東80カイリ（約150キロ）を航行していた。空中勤務総隊の高雄空港に駐在する第3大隊第1隊は同日午後6時に通報を受け、約30分後に出動。同7時18分にクルーズ船の上空に着き、担架を使って男性を引き揚げた。同8時8分に高雄国際空港に着き、男性を救急車に引き継いだ。

同隊によれば男性は機内で血中酸素が低下したものの、酸素吸入などを行って容体は安定したという。