(台北中央社)台湾高速鉄道(高鉄)が、来夏に予定されている新型車両N700STの営業運転投入に合わせ、2007年の開業以来最大規模となるダイヤ改正を計画していることが分かった。ピーク時1時間当たりの運行本数は現行の最大7本から10本に増える他、北部と南部の駅だけに停車する列車の運行も予定している。
N700STは先月30日、山口県下松市の日立製作所笠戸事業所で第1編成の出荷セレモニーが行われた。車両は8月15日に台湾に到着し、各種試験を経て、来年7月1日に営業運転に投入される見通し。将来的に車両数は現在の34編成から46編成に増え、運用の柔軟性が高まる他、停車パターンもより多様化できるとみられる。
高鉄は車両の増備に合わせ、段階的にダイヤ改正を実施する方針。第1段階の新ダイヤは今年第4四半期(10~12月)にも公表し、来年初めに実施する予定。
高鉄の史哲(してつ)董事長(会長)は今年5月の株主総会で、北部区間の混雑緩和を優先して進めるとともに、長距離輸送の利便性を向上させると説明。最終的には全12駅の利用者の期待に応え、新型車両の導入やダイヤ改正による利便性向上を各地の人々が実感できるようにすると語っている。
計画では、金曜、日曜の夜間に北部から台中(中部・台中市)へ向かう区間車を増発する。これに加え、台中駅で迅速な折り返しを行い、ピーク時には南港(台北市)―台中間の区間車を毎時2本運行し、台中から北部への列車の発車時間を均等化する。約10分間隔で列車が運行されることで、南港、台北両駅の混雑を緩和するとしている。
また桃園駅での停車時間を延長し、大きな荷物を持つ桃園空港利用客がより余裕を持って乗降できるようにする。
停車駅の少ない速達型列車については、北部と南部の駅だけに停車する列車以外に、雲林(中部・雲林県)や嘉義(南部・嘉義県)と台中や台北を結ぶ直行列車を運行するとしている。