(台北中央社)台北市立動物園は29日、中国・上海市の上海動物園から動物交流の一環で移送されたレッサーパンダ2匹の一般公開を始めた。3歳の雄と2歳の雌で、メディア向けのお披露目イベントでは雄に「楽楽」(ルールー)、雌に「甜甜」(ティエンティエン)と命名したと発表された。
動物交流は2024年に台北市と上海市が開いた都市フォーラムで締結された協力覚書(MOU)に基づくもので、台北から上海へはシロテテナガザルが送られる予定。
「楽楽」は来園者の前で、リンゴや動物向けのビスケットを飼育員の手から元気よく食べる様子を見せた。
イベントであいさつした台北市の蒋万安(しょうばんあん)市長はレッサーパンダについて、都市フォーラムの具体的な成果であるだけでなく、台北・上海双方が絶滅危惧種の動物の保全や生物多様性、持続可能な発展という共通の責任を担っていることも意味していると述べた。
▽上海側関係者は出席せず 蒋市長、政府の対応に不満表明
上海市当局の関係者はイベントに出席しなかった。台北市の林奕華副市長はこれについて、6月に上海市台湾事務弁公室(台弁)の主任と副主任、上海市政府副秘書長の訪台を、台湾で対中政策を担当する大陸委員会に申請したものの、台弁主任、副主任らの台湾入境に同意できないとの回答があったため、再申請は行わなかったと話した。
大陸委員会の邱垂正 (きゅうすいせい)主任委員(大臣)は同日、立法院(国会)で取材に応じ、統一戦線工作につながる懸念があったと説明した。
蒋市長は取材に対し、上海の関係者が出席できないのは残念だとした上で「統一戦線工作と何の関係があるのか」と語った。