(台北中央社)中央気象署(気象庁)は8日、台湾に接近中の強烈台風(台湾基準)台風9号について、台湾への影響が最も顕著になるのは10日夜から11日にかけてだとし、台湾北東沖を通過するとする現在の予想進路より、さらに台湾寄りを通る可能性も排除しないと説明した。強風域の半径は380キロに達し、「強く大きな台風」だとの見方を示した。
8日午後2時現在、台風9号は台湾本島最南端ガランピ(鵝鑾鼻)の東南東1380キロの海上にあって、時速17キロで西北西に進んでいる。中心気圧は895ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は60メートル。中心から半径380キロ以内が風速13.9メートル以上の強風域となっている。
気象署の葉致均予報官は同日午前の記者会見で、台風9号の勢力は9日からゆっくりと弱まる見通しだと説明。だが、台湾に影響する期間には依然として「強烈台風」の下限か「中度台風」の上限の勢力を維持する見通しだとした。現時点の予想では、台湾北東沖を通過する可能性が最も高いとしつつ、地形の影響により、さらに台湾に近づく可能性もあるとした。
北部や北東部・宜蘭では10日日中から雨が次第に強まり、風も顕著に強くなる。10日夜から11日にかけては、中部以北や宜蘭、南部・東部の山地で、24時間雨量が80ミリ以上または1時間雨量が40ミリ以上となる「大雨」を上回る雨が降る可能性がある。特に北部の山地では、24時間雨量が200ミリ以上または3時間雨量が100ミリ以上の「豪雨」以上の雨となる可能性もある。
台風9号は12日から次第に遠ざかるものの、西台湾では依然として一時雨や雷雨が発生しやすいという。
▽台北市は10日夜8時から強風域に 市予想
台北市政府の気象チームは8日、台風9号の接近で、同市は10日夜8時に強風域に入るとの見通しを発表した。10日夜10時から11日午後2時にかけて台北市に最も接近する見込みで、予想される最大風速は平地で約24~41メートル。1時間雨量は20~50ミリ、平地の累積雨量は最大で400ミリに達する可能性がある。
台北市は11日深夜11時に強風域を抜ける見込みだとした。