(新北中央社)北部・新北市の海岸で先月、中国から来たとみられるゴムボートが見つかっていたことが分かった。海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)は11日、台湾に密航した疑いのある中国人2人が拘束されていると明らかにした。
交流サイト(SNS)の投稿によると、ゴムボートは釣り客が発見した。この釣り客が翌日に再度確認したところ、船内には中国製のオイル缶や中国で使われる簡体字が書かれたティッシュ、救命胴衣3着などが残されていたため、関係当局に通報したという。
海巡署は、先月24日に北部分署へ通報があったとし、職員を現場に派遣し、証拠の収集や捜査を開始した他、海岸にある防犯カメラの映像を解析するなどして全力で行方を追ったと説明。中国人2人は法院(裁判所)から拘束と接見禁止の決定を受けており、台湾士林地方検察署(地検)が詳細と密航の動機などについて調べているとした。
また、昨年から現在までの台湾への密航事案は29件、71人で、22件、61人が現場で検挙されたという。
その後の調べでは、海巡署の職員が海岸の巡回を行っていたものの、作業が徹底されておらず、見落とした場所があったことが分かった。これに対し、張忠竜(ちょうちゅうりゅう)署長は、職員が標準作業手順の規定を守らず、人為的な過失があったとして陳謝した。その上で、過失のあった職員をかばうことなく、責任を厳しく追及するとした上で、海岸の巡回や海域の監視などの勤務体制を引き続き強化し、国家の安全と海域の治安を確保すると強調した。