(彰化中央社)現在の中部・彰化県田中鎮の歴史建築「台湾煙葉耕種時業改進社」のうち、木造宿舎で行われていた修繕工事が終わった。王恵美(おうけいび)彰化県長は16日、今後は県政府が活性化と再利用に取り組むとし、歴史の温もりと生活の価値のある交流の場にしたいと期待を示した。
県文化局などの資料によれば、建物は日本統治時代の1938(昭和13)年に建設された。戦前の台湾総督府専売局や戦後の台湾省煙酒公売局が、買い取りや鑑定のためにタバコの葉を一時的に保管していた施設で、2013年に県の歴史建物に登録された3棟のうち、1棟は倉庫、2棟は作業員の宿舎として使われていた。同年には倉庫の修繕工事が完成し、現在は高齢者向け施設として活用されている。
王県長は同地について、彰化のたばこ産業を見届け、多くの農業従事者の共通の記憶が残されていると指摘。修繕にかけた費用は4552万台湾元(約2億3000万円)だったと説明した。
文化部(文化省)文化資産局古蹟聚落(古跡集落)組の林炳耀組長は、多くの若者が足を運び、たばこ産業発展史への理解を深め、地元の文化や地域発展に対するアイデンティティーを形成してもらいたいと語った。