(花蓮中央社)東部・花蓮県寿豊郷で行われていた日本統治時代から残る鳥居の修復工事が終わった。自動車に衝突されて損傷していたもので、作業は職人によって数カ月かけて進められていた。
鳥居は2009年に登録された県の歴史建築「豊田神社参道・遺構」の一部。文化局によると、修復に当たり、材料や工法、構造形式の保存に重点を置き、損傷したコンクリート部分の補修については、可能な限り本来の材料に近いものを使った。また、傾いた構造についても補強と補正を施したという。
安全確保を前提としつつ、歴史の痕跡と文化資産の真実性を損なわないよう、作業は慎重に行われた。修復にかかった費用は事故の当事者に請求したとしている。
豊田神社は1915(大正4)年に建立され、当時の豊田移民村の象徴とされた。第2次世界大戦後は地元の人々によって釈迦(しゃか)を祭る碧蓮寺に変えられ、地域の信仰の中心になったが、85年に台風で建物が損壊。残った鳥居、石灯籠、こま犬、参道、長谷川清台湾総督の名前が記された開村三十周年記念碑、井戸などが県の歴史建築に登録されている。