(台北中央社)日本統治時代に日本に留学した台湾の芸術家に影響を与えた近代日本美術と工芸品計200点余りを集めた展覧会が、台北市の台湾師範大学美術館(師大美術館)で開かれている。日本画や木彫、金工、漆芸などさまざまな作品を通じ、19世紀末から20世紀前半までの台湾と日本の芸術交流をひもとく。
展覧会では、台湾と縁の深い複数の重要な芸術家や作品を紹介。楊三郎をはじめ、多数の台湾画家を輩出した京都の「関西美術院」を創立した洋画家、浅井忠の「寒山拾得」や、日本統治時代の台湾の寺廟の風景を描いた田中善之助の「台湾的廟宇」などの絵画の他、明治時代の七宝作家、林小伝治の「紫陽花蝶図七宝花瓶」、彫刻家の荒川嶺雲の木彫「笛吹童子(清涼)」などを展示している。
また、明治時代を代表する石井素堂の「群鯉図」六曲屏風と伊勢型紙の紋様を軸として、光の投影技術を融合させた没入型装置も設置し、日本の近代工芸と装飾の美学を改めて解釈した。
開幕式が15日に開かれ、国立故宮博物院の蕭宗煌(しょうそうこう)院長や東京芸術大教授で保存修復家の岡田靖氏らが出席した。
展覧会「共生之華」は9月20日まで。入場無料。
(編集:名切千絵)