(台北中央社)台湾大学の研究チームがドイツの専門家と共同で、台湾固有種ですでに絶滅した大型クジャクの新種を発見したことが分かった。同大が10日、明らかにした。「パボ・ミィエジュエ」(絶滅したクジャク)と命名され、研究成果は国際学術誌「ロイヤルソサエティー・オープンサイエンス」に掲載された。
新種のクジャクは、同大生命科学科および生態学・進化生物学研究所の蔡政修副教授(准教授)と論文の筆頭著者で同学科の3年生、藍詠傑さん、ドイツ・ゼンケンベルク自然博物館の専門家が発見した。
別の研究者から保存状態が良好な上腕骨の化石が寄贈されたことがきっかけで研究が始まり、化石を分析した結果、更新世の台湾に生息し、すでに絶滅した大型クジャクの新種であることが確認された。
名称の「ミィエジュエ」は、中国語で絶滅を意味する「滅絶」に由来する。研究チームは、多くの人に台湾で過去に起きた絶滅事例への関心を高めてもらうために命名したと説明した。
台湾では、体長が最大で90センチ程度になるミカドキジが、台湾に現存する固有種の鳥類としては最も大きいとされているが、新種のクジャクはそれを上回る大きさだったとみられる。
研究チームは、台湾の生物多様性は非常に豊かで、現存する種だけに目を向けるべきではないと指摘。絶滅種を理解することで、人間活動による生息地の破壊や気候変動などによってもたらされる6度目の大量絶滅を考える上で、より広い視野を提供できるとしている。