(宜蘭中央社)沖縄県石垣市は2日、姉妹都市提携30周年を迎えた北東部・宜蘭県蘇澳鎮との間で、協力覚書と「災害対応に関する国際協力協定」を締結した。石垣市の中山義隆市長が同日、蘇澳鎮公所(役場)を訪問し、李明哲鎮長と共に署名した。
石垣市と蘇澳鎮は1995年9月に姉妹都市提携を締結した。協力覚書は長年の交流で育まれた絆を礎として協力関係を一層強化し、経済や観光、教育、スポーツなど幅広い分野の発展とその促進に寄与することを目的とする。災害対応に関する国際協力協定は、双方が地理的に類似し、台風などの自然災害の影響を受けやすいことを踏まえ、自然災害における迅速かつ効率的な情報共有、物資供給などの協力を行うための基本的枠組みを定めることを目的として結んだ。
石垣市からは30人余りの訪問団が訪台し、漁業が盛んな蘇澳鎮で行われる大漁祈願の踊り「旗魚陣」などで歓迎を受けた。
中山市長は災害対応に関する国際協力協定について、両地の住民の身の安全を優先に考え、災害発生時に互いが協力するよう努め、力添えができるようにするもので、災害対応の柔軟性が増すと説明した。
石垣市は東部・花蓮県で先月発生した洪水被害の被災者支援のため、災害見舞金の募集を行っている。市役所1階に募金箱を設置した他、希望者に対しては振り込みでの募金も受け付けている。募集期間は31日まで。