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地域の歴史を見守る屏東県の湧水 生態系保護・教育エリアに整備へ/台湾

2026/01/07 16:48
周辺が生態系の保護や教育を目的としたエリアに整備される予定の屏東県佳冬郷の湧水=屏東科技大学盧恵敏教授提供
周辺が生態系の保護や教育を目的としたエリアに整備される予定の屏東県佳冬郷の湧水=屏東科技大学盧恵敏教授提供

(屏東中央社)南部・屏東県佳冬郷に、地域の開発の歴史を長年にわたって見届けてきた湧水がある。同郷公所(役場)は、この湧水を生態系の保護や教育を目的としたエリアに整備する計画を進めている。

郷内にある「泉水溝プール」は国内でも数少ない湧水を直接引き込んだプールで、澄んだ水質で知られているが、1991年のプール整備前も、地域の人々は湧水でできた池で水遊びをしていた。70年代以前に生まれた地域住民にとっては、魚と泳いだことが共通の記憶になっている。

周辺が荒廃しかけていることから、郷公所は整備計画を打ち出した。泉水溝プールの周辺に「生態保護区」や「生活飲水資源区」、「親子自然教育区」などを設け、水資源が保全から飲用、浄化、教育、レクリエーションにつながっていく過程を示すという。

プロジェクトリーダーを務める屏東科技大学景観・レクリエーション管理研究所の盧惠敏教授は中央社の取材に対し、地域は大武山の伏流水が形成する湧水帯に位置すると説明。台湾原住民(先住民)族パイワン族が伝統的な狩猟をしていた頃から、1635年にオランダ人が打狗(現高雄)に攻め入ったのを受けて先住民族の平埔族が移住した時代、さらには客家人が大量移住して造船業に従事した時期や、水路整備と伏流水の利用で農業が発展した日本統治時代を経て、今に至るまで水が枯れていないと語った。

8日には住民説明会が開かれる。盧さんは、地域の文化的背景や現地の状況、老木の保護などについて紹介する予定だとした上で、エリアを通じて「土地」を主軸とした歴史のグラデーションを表現したいと意欲を見せた。

(黄郁菁/編集:田中宏樹)

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