(台北中央社)観光客も多く訪れる台北・迪化街にある1軒の漢方薬局に、名物猫店長がいる。その名は「マニー」(Money)。店でのんびり寝そべるかわいらしい姿に、多くの人が足を止め、商売繁盛にも貢献している。
マニーは間もなく3歳になる。店主の蕭錫座さんによれば、食材を扱う同店の倉庫に一時期、ネズミが増えたのをきっかけに、マニーを飼うことにした。迪化街には他にも猫を飼っている店が多数あるが、「ネズミ対策」が猫を迎える理由の一つになっているという。
マニーを飼って以降、ネズミ被害は大幅に減少した。そこで、蕭さんは副店長として茶トラ猫「可楽」(コーラ)を迎えることに決めた。蕭さんは「今は本当にネズミが来なくなりました。猫たちはネズミを一目見ると追いかけるので」と話す。
2匹の猫は店の方向転換にも寄与した。以前は漢方薬を中心に販売しており、客層は年配者が中心だったが、ナッツ類やハーブティーなどの商品を増やすと、若者も店を訪れるようになった。
「猫を迎えてから、20~30代の若者が猫を見に店に入ってきて、商品を見てくれるようになりました」と蕭さん。「彼らも猫好きなのでちょっとした『協賛』として何か買っていってくれます」。
迪化街の各店舗にいる猫店長の写真を募集した撮影コンテストの参加作品が現在、迪化街の「Olympus Plaza Taipei」で展示されている。展示は14日まで。