(ワシントン中央社)米中両国の閣僚級による貿易交渉は26日、マレーシアの首都クアラルンプールで2日間の日程を終えた。米中貿易交渉を巡っては、台湾への影響を懸念する声が一部から上がっている。米通商代表部(USTR)のグリア代表は米メディアのインタビューに対し、台湾に関する言及は「一度もなかった。全くなかった」と強調した。
交渉終了後、米ニュース専門放送局の討論番組「FOXニュース・サンデー」で述べた。
米中は今月末に首脳会談を予定している。首脳会談で台湾関連の議題が取り上げられるかどうかについて、グリア氏は「分からない」としながらも「確実なのは、台湾がわれわれの貿易交渉の中に登場することはいかなる形でも完全にないということだ」と明言した。
台湾に関する議題を巡っては、ルビオ米国務長官が25日、米国が中国との貿易協定締結と引き換えに台湾を見捨てるのではないかとの懸念の声が上がっていることに触れ、「誰もそんなことを考えていない」と述べていた。
林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)は26日、外交部(外務省)の報道資料を通じ、米国が公の場で台湾に対する揺るぎない立場を再び強調したことに感謝を表明した。外交部は、今後も引き続き米国と意思疎通を図り、台米関係の安定的発展を確保するとした。