(台中中央社)中部・台中市の養豚場で家畜伝染病「アフリカ豚熱」(ASF)と疑われる事例が発生した問題で、農業部(農業省)は25日午前、運搬車などを含む台中市や彰化県、苗栗県(いずれも中部)の関連先40カ所で採取したサンプルを検査した結果、全て陰性だったと明らかにした。また現在は関連の食肉処理場2カ所で採取したサンプルを検査中だとした他、別の3カ所で採取作業を行っていると説明した。
農業部動植物防疫検疫署台中分署で開かれた記者会見で同部の杜文珍(とぶんちん)常務次長は、これまでの監視・観測データから、陽性反応が出た養豚場以外で感染は確認されていないとの認識を示した。また26日正午までに台中の養豚場全168カ所の状況確認を完了させるとした。
台湾では22日から5日間、ブタの移動や食肉処理が禁じられたが、期間延長の可能性について杜次長は、アフリカ豚熱の潜伏期間は15日だとしつつ、全国の感染状況を踏まえて判断すると語った。
盧秀燕(ろしゅうえん)台中市長は、今後1週間が非常に重要な時期だとし、引き続き感染拡大防止に取り組むと語った。
生ごみのブタへの給餌が禁止されたことについて環境部(環境省)環境管理署の林左祥副署長は、各地で清掃作業員の負担が増えていると指摘。ごみの削減を呼びかけた。


