教育部(教育省)は24日、高校生を対象にした台湾語(閩南語)や客家語、閩東語などの「本土言語」の学習について、インターネットを通じてリアルタイムで授業を行うライブ配信型授業を受講した生徒の数が2024年度は全国79校2735人に達したと発表した。地域や人材の制限を受けずに生徒が希望する言語を学べるとメリットを強調している。
台湾では21年からライブ授業を実施。各地に分散する生徒が同じ時間に授業を受ける。言語教師と生徒の間で多くの意思疎通ができるだけでなく、教師はプラットフォームを通じて生徒の学習状況を迅速に把握でき、適宜教学内容を調整することが可能だ。
生徒を支援する中部・苗栗県の苗栗高級農工職業学校の教師は、ただモニターを見つめるだけでなく、生徒と共に学習やディスカッションができ、より広く言語と生活のつながりを理解できると語った。
教育部では、今後も県市政府や学校の連携を強化し、現代社会で本土言語の伝承と発展を促進するとしている。

