(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は8日、日本維新の会の馬場伸幸前代表らと台北市内の総統府で会談した。頼総統は同党の支持の下、台湾と日本が協力を深化させていき、中国に依存しない「非レッドサプライチェーン(供給網)」構築を共に進めていくことに期待する考えを示した。
頼総統は一行の訪問を歓迎した上で、2024年の花蓮地震の際に馬場氏が3000万円の寄付金を寄せたことに触れ、改めて感謝を表明。今年の熊本地震でも政府をはじめ、台湾各界から支援の声が上がったとし、自然災害に見舞われるたびに台湾と日本は助け合ってきたと語った。
その上で、台湾と日本は自然災害に加え、世界的な挑戦にも共に立ち向かっていくと指摘。自民党と維新による連立政権の下、日本と台湾は台湾海峡とインド太平洋の平和と安定維持において引き続きより大きな貢献をしていくと信じていると述べた。
また、 非レッドサプライチェーンの構築を共に進めていくことで、世界の民主主義陣営による供給網の強靭(きょうじん)性向上、地域内の経済連携の強化へとつなげていくことへの期待も示した。
馬場氏は、日本と台湾の関係について、「まさかの時の友こそ真の友」という言葉が示す通りだと言及。台湾問題について中国側は強硬な姿勢を崩していない一方、米国は台湾政策の不変を強調しているとした上で「台湾海峡の平和と安定は国際社会全体の安定にとって極めて重要」と力を込めた。
▽ドローンにおける台湾との連携 馬場氏「双方の得意分野組み合わせた対応を」
馬場氏らは同日、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所で報道陣の取材に応じた。
ドローン(無人機)産業における台湾との連携の可能性について、馬場氏は、技術進化を背景とした戦争の形態の変化や日本の技術、製造力の低下に言及。その上で、日本と台湾、双方の得意分野を組み合わせた対応をしていくことが非常に重要だとの考えを頼総統に伝えたと説明した。
訪問団は馬場氏が団長を務め、藤田文武共同代表ら国会議員11人が参加。7日から9日までの日程で台湾を訪問した。