(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は7日、自民党の中西健治衆院議員率いる神奈川県日華親善協会の訪問団と台北市の総統府で面会した。台日間には「まさかの時の友こそ真の友」という深い友情があるとし、台湾と神奈川県の双方の協力関係拡大による、より安全で強靱(きょうじん)な、中国に依存しない「非レッドサプライチェーン」の構築に期待を寄せた。
頼総統は、台日間の昨年の貿易総額は前年比約17.4%増の848億5100万米ドル(約13兆円)に上ったとし、電子情報通信や機械部品などの分野での交流はますます密接になっていると述べた。また、半導体受託製造世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)や半導体組み立て・検査で世界最大手の日月光(ASE)をはじめとする10社余りの台湾企業が神奈川県に投資していることにも触れ、台湾と神奈川県の関係が非常に密接であることの表れだと語った。
その上で、台湾は半導体や、製造業におけるAI(人工知能)活用で強みを持ち、神奈川県は研究開発や精密製造での実力を有すると言及。双方の協力関係を拡大させれば、より安全で強靱な非レッドサプライチェーンを構築できるはずだと述べた。
同協会会長を務める中西氏はあいさつで、同協会は毎年訪問団を台湾に派遣しており、今年は協会が11月に設立60周年を迎えるのに合わせ、60人で訪台したと紹介。今回の訪台で、温泉地として知られる台北市北投を訪問し、北投温泉の観光協会や台北市政府関係者と意見交換をしたことに触れ、神奈川県の箱根温泉と北投温泉の間での覚書(MOU)締結を提案したと明かした。また、来年3月に県内で開幕する「国際園芸博覧会」(GREEN×EXPO 2027)への台湾からの来場を呼びかけた。