(台東、連江、澎湖、高雄、新北、台北中央社)定例軍事演習「漢光42号」実動演習の2日目となった6日、東部・台東県の離島、緑島と蘭嶼では、敵軍による島の奪取に対抗する訓練が行われた。軍関係者によると、中国軍が台湾本島侵攻のための前進基地として両島の奪取を企図する状況を想定した。
6日午前、台東県の富岡港では、100人以上の武装した兵士が相互に援護しながら離島行きのフェリーに乗り込み、武器や物資を載せて離島に向かった。上陸後は所定の位置へ展開し、防御設備の構築や、無人機による戦術偵察訓練を行った。
軍関係者は、中国軍が緑島や蘭嶼を奪取することによって、日本、台湾、フィリピンなどを結ぶ第1列島線の突破を企図する状況も想定しているとし、国軍は迅速に増援部隊を投入してこれを阻止すると述べた。
緑島の住民は、島民は普段から国軍との関わりが深く、漢光演習のたびに支持する姿勢を示していると説明。日常生活に多少の支障が生じるものの、国防は皆が共同で担うべき責任だと話した。
また、台湾本島の北西に位置する離島・馬祖(連江県)では5日、重要インフラ設備が襲撃されたことを想定した訓練が行われた。陸軍馬祖防衛指揮部によれば、CM21装甲兵員輸送車や戦備部隊を投入して迅速な機動・対処をした他、無人機による偵察・情報収集や目標の奪回、警戒配置、住民避難などを実施した。
台湾本島西側の離島・澎湖県では6日、民間の車両を使った物資輸送を訓練した。隊員の食料などを、倉庫から各部隊の展開位置まで配送した。
南部・高雄市の高雄国際空港周辺では同日、重要な交通拠点防衛のため、工兵部隊が道路に障害物を設置した。投入された工兵約60人のうち30人余りは、今月初めに招集された予備役兵だという。北部・新北市の台北港でも、貨物船や漁船を動員した航路封鎖や、周辺道路などへの障害物設置などを訓練した。
一方、空軍は5日、南部・嘉義県の嘉義基地で、F16V戦闘機1機が定例の夜間飛行訓練で着陸した際に滑走路を逸脱したと発表した。雨で滑走路が濡れていたことが原因だとみられる。人的被害は出ていない。空軍は調査チームを派遣し、原因究明を進めるとしている。




