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中国海警船が台湾南東海域を航行 巡視船が併走監視=海巡署

海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)の巡視船「長浜艦」(写真=同署提供)
海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)の巡視船「長浜艦」(写真=同署提供)

(台北中央社)海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)は1日、中国海警船が台湾の南東海域で活動しているのを確認したと発表した。全行程で、中国船が未許可で進入することを禁じる「制限水域」の外側を航行したとし、同署の巡視船が併走して監視しているとした。

中国海警局は同日、日本とフィリピンが両国間の排他的経済水域(EEZ)と大陸棚の海洋境界を画定するための正式交渉を開始すると発表したことに対する対抗措置として、同局の艦隊が「中国台湾島」の東側海域で法執行パトロールを実施すると発表していた。日比両政府は先月28日の首脳会談後に発表した共同声明で、海洋境界の画定に向けた交渉の開始を公表していた。これを受け、中国外交部は同29日、境界画定の対象海域に台湾の東側の海域が含まれているとして反発し、日比両国にそれぞれ厳重に抗議したと明らかにした。

海巡署によれば、1日午前11時、中国海警船2隻がそれぞれ、東部の離島・蘭嶼の東南東52カイリ(約96.3キロ)と51カイリ(約94.5キロ)の海域を航行した。巡視船「長浜艦」が併走して監視を続けている。

海巡署は、中国が意図的に「中国台湾島」の呼称を用い、一方的に「法執行パトロール」と称するなどの政治的操作を行ったことに対し、「厳正に非難する」と表明。中華民国(台湾)と中華人民共和国は互いに隷属せず、中華民国の主権が侵犯、併呑されることを容認しないと強調した。

▽ 外交部、日比の海洋境界画定に向けた交渉開始を「評価」

外交部(外務省)は5月31日、日比が海洋境界の画定に向けた交渉を開始すると発表したことについて、「評価する」と表明した。台湾が両国とそれぞれ結んでいる漁業関連協定を基礎とし、海洋資源の共有やインド太平洋地域の海事の安全確保、海の生態の持続可能な発展の促進に向けた議論を進めていけるよう期待を寄せた。

また、中国の反発に対し、台湾の領土や関連海域における主権的権利について中国側が口を挟むことを容認しないとし、中国外交部の報道官が、日比間の今後の交渉範囲に台湾周辺海域が含まれると一方的に認定し、中国が国内法に基づいて関連する主権的権利を有するなどと発言したことについて、改めて厳正に反論するとした。

(黄麗芸、游凱翔/編集:名切千絵)

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