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アフリカ豚熱/アフリカ豚熱 台湾、水際対策を強化 全入境者対象に肉製品持ち込みを検査へ

2025/10/30 16:53
桃園国際空港でX線での手荷物検査を行う航空警察局の警察官(資料)
桃園国際空港でX線での手荷物検査を行う航空警察局の警察官(資料)

(台北中央社)中部・台中市でアフリカ豚熱(ASF)の感染が確認されたのを受け、石崇良(せきすうりょう)衛生福利部長(保健相)は30日、全ての入境者を対象に、肉製品の持ち込みに関する検査を一律で実施すると明らかにした。水際対策を強化することで、家畜伝染病の侵入を防ぐ。

台湾は2019年2月以降、到着便をアフリカ豚熱の高リスク国とそれ以外に分け、高リスク国からの入境者には入国審査前にX線での手荷物検査を実施。非発生国からの入境者には降機後に識別カードを配布し、検査を免除する形式を採用してきた。発生国から豚肉製品を不法に持ち込んだ場合、1回目は20万台湾元(約100万円)、2回目以降には100万元(約500万円)の過料を科す。外国人は過料を全額納付しない限り、入国が認められない。

石氏は立法院(国会)社会福利・衛生環境委員会への出席前に報道陣の取材に応じた。

水際対策について、現行でも財政部関務署(財務省関税局に相当)が全ての荷物や輸入された物品に対し、X線や開封による検査を実施していると説明。今後、X線検査の対象を拡大する方針を示した。

関務署の統計によれば、2023年元日から今月26日までに摘発した未許可での豚肉製品持ち込みは3422件、3005キロに上った。このうち、旅客による違反が2119件、1641キロと最多で、次いで郵便物が1087件、825キロ、速達貨物が216件、539キロだった。

(曽以寧/編集:名切千絵)

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