農業部(農業省)林業・自然保育署嘉義分署は12日、南部・嘉義県の景勝地、阿里山でタイワンツキノワグマの出没が相次いでいるとして、登山客に注意を呼びかけた。
同分署は、トフヤ(特富野)古道南端の入り口近くに設置したカメラが3年間に5回、クマを撮影したと説明。今年10月には直立したクマがカメラをたたく様子が映っていた。古道からわずか500メートルの距離だったという。餌を探していたとみられる。
登山客に対して、クマが出没していないか現地の情報をあらかじめ確認した上で、クマよけの鈴や、音の鳴るものを携帯し、遭遇のリスクを減らすとともに、クマよけスプレーなどを手の届く場所に用意しておくよう求めている。

