(台北中央社)農業部(農業省)は13日、アフリカ豚熱(ASF)の流入を防ぐため、豚肉を含む小包を輸入した場合、輸入者(受取人)に対して一律で過料を科す措置を6日付で施行したと発表した。「故意」か「過失」かにかかわらず、初回は20万台湾元(約99万円)、2度目以降には100万元(約495万円)を科す。
豚肉を含む小包への罰則は2022年から設けられていたが、理由を問わず一律で過料を科すことで、水際対策を強化する。
陳駿季(ちんしゅんき)農業部長(農業相)は行政院院会(閣議)後の記者会見で、これまでは豚肉を含む小包が輸入された場合、「中に何が入っているか知らなかった」という理由で受取人が処罰を逃れるケースが多くあったと説明。そのため、一律で過料を科すことを決めたとした。特別な事情がある場合には、救済措置の適用も可能だとした。
入境時の機内持ち込み手荷物の検査エリアでは強制的に検査を行い、拒否した場合は財政部関務署(財務省関税局に相当)が指定検査を実施する。ASFの高リスク地域からの入境者や貨物に対しては、開封による検査の比率を20%以上に引き上げる。
台湾では先月下旬、ASFの感染が国内で初確認された。

