(台北中央社)青森ねぶた祭のねぶた師が来年3月に南部・嘉義県で開かれる「台湾ランタンフェスティバル」(台湾灯会)に合わせて台湾を訪れ、現地で信仰される宗教を題材に作品を制作する。作品は同フェスで展示される。
非政府組織(NGO)中華文化総会が11日、発表した。
訪台するのはねぶた師の諏訪慎さんと林広海さん。作品は嘉義県の朴子配天宮で祭られる神様「樸仔媽祖」「千順将軍」「山軍尊神虎爺公」を題材とする。昨年8月の青森ねぶた祭には、諏訪さんが手掛けた航海の女神「媽祖」のねぶたが登場していた。
文化総会の李厚慶秘書長は、8日夜に青森県東方沖で地震が発生した際、台湾のメディアや人々が大きな関心を寄せたことに触れ、文化交流の形で台湾と日本の長年の友情を深化させていく意欲を示した。
ねぶた制作と展示は「2026台日友好 青森ねぶた、嘉義に到着」と題して台湾ランタンフェスの一環として行われる。期間中には青森ねぶた祭の中心メンバーによるパレードも実施される。
現地制作される台湾限定のねぶたとともに、「台日友好ちょうちん」も飾られる。台日友好ちょうちんは100個限定で販売され、購入者は好きな文字を入れることができる。1個1万2000台湾元(約6万円)。文化総会の公式サイトで購入を受け付けている。
台湾ランタンフェスは嘉義県太保市の県政府庁舎前広場で来年3月3日から15日まで。
