(東京中央社)大井川和彦茨城県知事は2日、台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)を訪問し、李逸洋(りいつよう)代表(大使に相当)に対し、洪水被害に見舞われた東部・花蓮県への義援金100万円の目録を手渡した。李代表は、被災者にとって大きな励みになると感謝を示した。
大井川知事は義援金について、「一刻も早い行方不明者の発見と復旧に少しでも役に立ってほしい」と語った。
また今回の被災地で活躍する「シャベル・スーパーマン(鏟子超人)」と呼ばれる民間ボランティアの存在や、昨年の花蓮地震での民間団体などによる迅速な対応が日本で話題になったことに言及。避難所の確保や整備など「大変参考になった」とし、災害復旧支援とともに、対応を学びたいと述べた。
李代表は、台湾と日本は地震や台風、水害などに直面した時、常に苦楽を共にし、積極的に助け合ってきたと紹介。このような深い友情は国際社会で貴重だと強調した。
また台湾と日本は困難な時に支え合う隣人だとし、1999年の台湾大地震や花蓮地震、2011年の東日本大震災、昨年の能登半島地震などの災害の試練を共に乗り越えてきたと説明。自然災害の脅威に直面しても台日の心は深くつながっているとし、絆がより深まることを願うと語った。