(台北中央社)国防部(国防省)は12日、兵役に入る前に行う身体検査に関する規則「体位区分標準」の改定案を公表した。高血圧を理由とする兵役免除の条件を厳格化し、中等度以上の高血圧で心肥大などの実質臓器の疾患を合併している者のみ適用するとした。兵役前の身体検査を巡っては、高血圧の病歴偽造による男性芸能人の兵役逃れが相次いで発覚し、物議を醸していた。
改定案では、高血圧が中等度以上と測定された場合、1~3日入院し、24時間連続の血圧測定を義務付ける内容も追加された。現行では入院による検査の実施は「測定結果に疑問がある時」としていた。また、BMI(ボディマス指数)や低身長に関する免除条件も厳格化し、BMIは45を上回る場合、身長は144センチ以下を適用対象とする。
同部は規則の改定について、アジアで徴兵制度を導入しているシンガポールや韓国などに比べ、台湾の兵役免除率が16%と比較的高いことや医療技術の進化などを考慮したと説明した。
規則の改定は2023年5月30日に行われたのが最後だった。1974年の施行後、計19回改定されている。