(台北中央社)台北市中心部・東区の百貨店「遠東SOGO台北敦化館」が14日閉店し、31年の歴史に幕を下ろした。最終日には多くの常連客が駆けつけ、閉店を惜しんだ。
同館は1994年、高級品を専門に取り扱う台湾初の百貨店として開業し、「東区の宝石箱」と称された。賃貸契約の満了に伴い、閉店が決まった。
遠東SOGOの黄晴雯董事長(会長)は来店した多くの消費者や従業員、テナントに感謝を示した。また、高級宝飾品の米老舗「ティファニー」やスウェーデンの家具大手「イケア」など世界の大手ブランドが同館への出店を通じて台湾進出を果たした他、台湾の百貨店として初めて貸し切りイベントを実施するなど、台湾の百貨店業界で多くの歴史を作ったと振り返った。
同社は来年3月には市信義区の台北ドーム園区内に大型ショッピングセンター「遠東Garden City」をグランドオープンさせる。黄氏は敦化館での経験を生かし、今後は「遠東Garden City」や市内のSOGO台北忠孝館・復興館などを通じて顧客と再びより深い縁でつながれるよう期待を寄せた。

