アプリで読む
ダウンロード

花蓮洪水/頼総統「台湾と日本は家族のよう」 洪水被害で日本からの関心に感謝

2025/09/30 17:33
自民党の松山政司参院議員会長(左)から花蓮洪水の被災地への寄付金の目録を受け取る頼清徳総統=9月30日、台北市(総統府提供)
自民党の松山政司参院議員会長(左)から花蓮洪水の被災地への寄付金の目録を受け取る頼清徳総統=9月30日、台北市(総統府提供)

(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は30日、台北市の総統府で、自民党の松山政司参院議員会長が率いる訪問団と面会した。台風18号により東部・花蓮県で起きた洪水被害を巡り、日本から関心が寄せられていることについて、「台湾と日本は家族のように互いに助け合っている」と良好な関係を強調した上で感謝を示し、台湾の人々を感動させていると語った。

頼総統は、松山氏らが今回の訪問を通じて台湾を巡る政治や経済情勢、台日関係の発展や成果への理解を深められることを信じていると述べた。

また台湾と日本は互いに手を携えながら、震災や新型コロナウイルスの流行などさまざまな挑戦を乗り越え、権威主義の拡張の脅威に立ち向かっていると指摘。日本は長きにわたり台湾海峡情勢に注視し、実際の行動で地域の平和を守る決意を示している他、22日に米国で開催された日米韓外相会合では、台湾海峡の平和と安定維持の重要性を再確認したことに触れ、これらの揺るぎない立場は世界の民主主義陣営の共通認識であり、民主主義国家はより団結しなければならないと述べた。

さらに台湾は日本と安全保障や半導体、水素エネルギー、人工知能(AI)、ドローンといった産業協力を含む経済貿易分野でのパートナー関係を深め、民主的な非レッドサプライチェーン(中国に依存しない供給網)を構築し、経済安全保障を高め、地域の平和を安定させることに寄与したいと語った。

松山氏は、洪水被害に対して集められた寄付金の目録を頼総統に手渡した。犠牲者への哀悼と負傷者らへの見舞いの言葉を述べ、被災者が一日も早く日常生活を取り戻することを祈った。また防災や減災の分野での日台の協力強化に期待を寄せた。

(葉素萍/編集:齊藤啓介)

> 中国語関連記事
私たちはあなたのプライバシーを大切にします。
当ウェブサイトは関連技術を使用し、より良い閲覧体験を提供すると同時に、ユーザーの個人情報を尊重しています。中央社のプライバシーポリシーについてはこちらをご覧ください。このウインドウを閉じると、上記の規範に同意したとみなされます。
79