中秋節(中秋の名月)の25日、台湾海峡の離島、連江県東引島では、島民や駐留する軍の関係者、海巡署(海上保安庁に相当)の職員らが総出の合同バーベキューイベントが開催された。東引郷の林徳建郷長は、親睦を深め、軍民一体の精神を体現することが目的だと語っている。
台湾では中秋節にバーベキューを楽しむ習慣がある。林郷長によると、東引島のイベントは10年以上連続して行われ、新型コロナウイルス禍でも中止されなかった。軍民合同のイベントは全国的にも珍しく、今年は約800人が参加申し込みをしたという。
島内の物資は全て船で運ばれるため、食材は郷公所(役場)が認定したメーカーの商品だけが購入できる。一括して注文した後、島内放送などを使って購入者に知らせ、役場で引き渡す方式を採用している。
会場では、陸軍東引指揮部の将兵らによる、歌や雑技、ストリートダンスなどの余興も行われ、抽選イベントでは盛り上がりが最高潮に達した。
東引で雑貨店を営む林さんは中央社の取材に、全島をカバーする配達サービスを行っている関係上、イベント当日は夕方から注文の電話を取り続け、手の力が入らなくなるほどだと話す。配達のバイクも休む暇がなく、一年で最も忙しい日になると語った。
林郷長は、南竿の学校に通う中高生や台湾本島に暮らす東引出身者も戻ってくるとし、東引郷の人口は少ないものの、強く団結している特徴が表れると語った。