(台北中央社)台湾プロ野球は13日、台湾シリーズ進出を懸けたプレーオフ4戦目が南部・高雄市の澄清湖野球場で行われ、古久保健二監督率いる楽天モンキーズが統一ライオンズを4―3で下した。平野恵一監督が指揮を執る中信ブラザーズと台湾シリーズで年間優勝を争うことが決まった。1990年に始まった同シリーズで日本人監督対決が行われるのは初めて。
中信は後期優勝し年間勝率が1位だったため、台湾シリーズへの出場が確定していた。前期優勝で同2位の統一と同3位の楽天が3勝先取のプレーオフを戦った。統一には1勝のアドバンテージが与えられていたが、楽天は2試合目から3連勝を決め、2年ぶりに切符をつかんだ。プレーオフを2敗の状態から3連勝で勝ち抜いた初のチームともなった。
13日の試合は序盤から両チーム無得点が続いた。楽天は五回裏に統一から2点を先制され、さらに七回裏にも1点を追加されてピンチに。だが九回表に40歳のベテラン、林智平が3ランを放って試合を振り出しに戻し、延長戦に持ち込んだ。
十回表は林泓育の安打と梁家栄の死球でチャンスを広げ、代打の林立が勝ち越し打を放った。十回裏は無失点で切り抜け、勝利を決めた。
台湾シリーズは18日に開幕。4勝先取で、3試合目までは台北ドーム(台北市)、4試合目は楽天桃園野球場(北部・桃園市)で行う。5試合目以降を行う場合は、台中インターコンチネンタル野球場(中部・台中市)で実施する。