(東京中央社)台湾の先史時代から現代までの歴史を台湾関連の専門家が分かりやすく解説した書籍「旅して学ぶ台湾」(岩波ジュニア新書)の刊行を記念したトークイベントが29日、東京・新宿の紀伊国屋書店新宿本店で催された。著者5人が登壇し、おすすめの旅行スポットなどを語った。会場は満席となり、立ち見をする参加者も見られた。
イベントに登壇したのは、日本大学文理学部の赤松美和子教授、一橋大学社会学部の洪郁如教授、元目白大学外国語学部教授の胎中千鶴氏、帝京大学外国語学部外国語学科の山﨑直也教授、東洋経済編集部主任・記者の劉彦甫氏の5人。5人はいずれも「日本台湾教育支援研究者ネットワーク」(SNET台湾)のメンバー。SNET台湾は台湾と日本の相互理解深化を目指し、台湾研究の成果を教育資源として社会に発信するプラットフォームで、2018年に立ち上げられた。
洪氏は、台湾を理解するには旅の途中で見たもの、感じたこと、疑問を整理するための「座標」が必要だと語った。南部・台南市にある国立台湾歴史博物館が、この土地とそこに生きる人々を意味する「斯土斯民」や「出会いの島」を常設展のテーマとしていることに着想を得て、同書では土地と人の関係、異なるエスニックグループや文化が台湾で出会ってきた歴史を通じ、今の台湾がどのように形作られてきたのかを解説していると紹介した。
岩波書店によれば、同書は5月28日に刊行され、すでに3刷重版が決定している。
台湾修学旅行の支援にも取り組むSNET台湾。同書には修学旅行の事前・事後学習にも活用できるよう、学びに役立つスポットや旅のおすすめコース、年表なども掲載されている。
