(台北中央社)国家通信社、中央通訊社(中央社)の新董事長(会長)に、記者出身の江春男(こうしゅんなん)中華文化総会副会長が就任した。引き継ぎ式が1日、台北市の本社で行われた。その後開かれた董監事会議で、胡婉玲(こえんれい)社長の続投が決まった。
江氏は1944年、中部・台中生まれの82歳。政治学を専門とし、大手紙「中国時報」で政治・外交記者を務めた他、党外雑誌「八十年代」、政治誌「新新聞」などの創刊に参加。台湾初の英字紙「台北時報」(Taipei Times)の編集長なども歴任した。2000年~04年には総統諮問機関、国家安全会議で副秘書長を務めた。17年から非政府組織(NGO)中華文化総会の副会長。日本政府の22年秋の外国人叙勲で、日台間の友好親善や相互理解の促進に寄与したとして旭日中綬章を受章した。
引き継ぎ式で江氏は、前任の李永得(りえいとく)氏から信物の印鑑を受け取った。式典には行政院(内閣)の馬永成(ばえいせい)政務委員や李遠(りえん)文化部長(文化相)も出席した。
江氏はあいさつで、現在のメディアの挑戦はニュースの氾濫による弊害が生じていることだとし、信頼と真実性が貴重で重要なものになっていると指摘。中央社が果たす役割は特に重要だと述べた。
胡社長は、中央社の動画ニュースが大きく伸びていることに触れ、国内外のメディアがより便利に利用できるよう、映像データベースの設置を検討する必要があるとの考えを示した。