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エバー航空、CA乗務後死亡で調査結果公表 人事評価制度の変更検討へ/台湾

2025/10/24 18:47
エバー航空の航空機(資料)
エバー航空の航空機(資料)

(台北中央社)台湾の航空会社、エバー(長栄)航空は24日、体調不良を訴えた客室乗務員(CA)が乗務後に死亡したことを受けて実施した内部調査の結果を公表した。報告書では当時のチーフパーサーが適切な対応をしなかったことに触れた他、今後はパーサーらが乗務に適さないと判断したCAを機内で乗務から外し、休ませるようにするメカニズムを強化し、年末までの人事評価制度の変更も検討するとした。

死亡したCAは9月22日に台北発ミラノ行きの便に乗務した後、23日に現地のホテルに宿泊。24日の復路便乗務中に体調不良を訴え、25日の台北到着後に医療機関を受診したが、今月10日に入院先で死亡した。エバー航空は同17日に会見を開いて謝罪し、1週間以内に調査報告書をまとめるとしていた。

エバー航空は報道資料を通じ、今回の問題について深い遺憾と惜別の意を表明。調査報告をまとめて一連の経緯と責任の所在を明らかにし、会社として改善できる点を検討することが遺族に対する責任だとした。

報告書では、パーサーの対応と通報に不十分な点があり、体調不良のCAが即座に医療支援を受けられなかったと指摘。またエバー航空が海外で医療サービスを受けられる保険に加入しているのにもかかわらず、乗務員がその内容を十分に理解しておらず、緊急対応手順が徹底されずに誤った判断が下されたとし、改善が必要だとする認識を示した。問題が起きた便の乗務員に対しては、カウンセリングを行うとしている。

エバー航空は今回の出来事について、痛ましい警鐘になったとし、厳格な基準で全ての従業員がより安心して健康に働ける環境を築くことを約束すると強調。制度の改善を通じて同様の悲劇を繰り返さないよう努めるとした。

(黄巧雯/編集:齊藤啓介)

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