(台南中央社)南部・台南市の台湾鉄路(台鉄)台南駅とその周辺区間8.23キロが17日、地下化された。16日夜に地上駅から最後の列車が出発する際には、慣れ親しんだ駅に別れを告げようと、多くの人が駅に詰めかけた。
地下化されたのは大橋駅南端から大林路踏切の南側約600メートル地点までの区間。約16年の期間を費やして完成した。当初は18日に地下化される予定だったが、作業の進捗(しんちょく)を踏まえ、1日前倒しされた。
台南駅には16日夕方から多くの市民らが集まり、地上駅と地下の新駅を結ぶこ線橋や二つのホームは人で埋め尽くされた。多くの人が地上駅の最後の瞬間を思い出に残した他、1番ホームでは複数のパフォーマンスが行われ、雰囲気を盛り上げた。
最後の列車となった七堵発潮州行きの特急列車、自強号は定刻の午後10時27分より約10分遅れて台南駅に到着。列車がホームに入ると、集まった人たちが盛んにカメラのシャッターを切り、動画を撮影して別れの瞬間を記録した。
列車は出発時に3回警笛を鳴らし、ホームに集まった人たちの歓声や見送りの手に送られながら南下した。「台南駅にこれほど多くの人が集まるのは珍しい」と話す人もいた。
最終列車の出発後には、交通部(交通省)鉄道局や台鉄の職員ら500人超によって線路の切り替え工事が夜通しで行われ、地下駅のホームからは17日午前6時30分に花蓮行きの自強号が1番列車として出発。陳世凱(ちんせいがい)交通部長(交通相)や黄偉哲(こういてつ)台南市長らが「乗り初め」した。地下の新駅にも多くの市民が駆け付け、新たな一ページの幕開けを体験した。
台南市政府は、今後は台南市内の別の区間でも鉄道の立体交差事業を推進する方針を示し、台南の交通に大きな変革をもたらすとともに、鉄道によって分断されていた都市を「縫合する」としている。