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沖縄県、台湾で食材や工芸品の魅力をPR シェフとの連携で文化や作り手の思い届ける

2026/10/16 18:51
沖縄県商工労働部グローバルマーケット戦略課マーケット開拓班の波平真宜主任(左)と事業統括プロデューサーの井上翔輝氏(右)=10月15日、台北市
沖縄県商工労働部グローバルマーケット戦略課マーケット開拓班の波平真宜主任(左)と事業統括プロデューサーの井上翔輝氏(右)=10月15日、台北市

(台北中央社)沖縄県は15日、沖縄県の食材や工芸品の魅力をシェフの手を通じて一体的に紹介するイベントを台北市内のレストランで開いた。イベントには現地のシェフや卸売業者、バイヤーなどが招かれ、参加者は沖縄の工芸品の器で、石垣牛や沖縄近海でとれた本マグロなどを使用した料理を味わった。

県が2024年度から推進する「高付加価値・グローバル展開加速化事業」の一環。これまでは香港とシンガポールを中心に取り組みを進めてきたが、今年は台北の他、ニューヨークやパリ、東京など世界8都市でPRイベントを行う。台湾で沖縄の食材と工芸品を一体的に紹介するイベントを開催するのは初めて。単に輸出するのではなく、風土や文化、作り手の思いとともに食材や工芸品を現地に届けることを目指す。

台北では、「インクルーシブ・イタリアン」をコンセプトにするレストラン「NO CODE TAIPEI」の森脇翔平シェフが料理を手がけた。沖縄を代表する食材を主体にしつつ、台湾らしい要素も取り入れた。沖縄そばには、レア感を感じられるように火入れした石垣牛のサーロインをトッピング。森脇さんは先月初めて南部・台南を訪れたといい、そこで味わった、生の薄切り牛肉に熱々のスープをかけて食べる名物料理「牛肉湯」(牛肉スープ)を参考にしたという。

沖縄県商工労働部グローバルマーケット戦略課マーケット開拓班の波平真宜主任は、同事業のターゲットに台湾を加えた理由について、歴史的な面だけでなく、観光を通じた人のつながりを挙げる。これまで培われてきたつながりを基盤として、台湾で沖縄の食材・工芸品に対するニーズをまずは創出し、その次の展開につなげていきたいと意欲を示した。

同事業の統括プロデューサーを務めるTHE CROSSの井上翔輝代表は、台湾で展開するに当たって感じたのは「近いからこそ見える課題と見えない課題があること」だと語る。パリやニューヨークと違い、台湾は沖縄に対してある程度のなじみがある上に、パイナップルなど共通の食材もある。差別化を図り、付加価値を付けるためには「物語」が重要になるとし、現地の人々に「物語が刺さるのか」という点が台湾で展開する上での難しさだと明かした。また、台湾の人々は「オープンマインド」だといい、今後の展開に向けて、今回のイベントを通じて参加者と率直な意見交換ができることに期待を寄せた。

(名切千絵)

石垣牛のフィレ肉を使ったグリル=10月15日、台北市
石垣牛のフィレ肉を使ったグリル=10月15日、台北市
台南の牛肉スープを参考に、石垣牛のサーロインを調理した沖縄そば=10月15日、台北市
台南の牛肉スープを参考に、石垣牛のサーロインを調理した沖縄そば=10月15日、台北市
料理について説明する「NO CODE TAIPEI」の森脇翔平シェフ=10月15日、台北市
料理について説明する「NO CODE TAIPEI」の森脇翔平シェフ=10月15日、台北市
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