(嘉義中央社)南部・嘉義県の景勝地、阿里山一帯で今年4~5月にタイワンツキノワグマの出没が相次いで確認されていたことが分かった。いずれの個体も位置を知らせる発信機を装着しておらず、同地域にはすでに安定した個体群が定着しているとみられる。
農業部(農業省)林業・自然保育署嘉義分署によると、同署では2022年からタイワンツキノワグマに関して生息地の巡視活動や生態系モニタリングを奨励するプロジェクトを推進。現地の台湾原住民(先住民)族ツォウ族の狩猟団体は23年以降、4年連続でクマの痕跡や行動を記録している。
今年4月には、同団体がトフヤ(特富野)古道南端近くに設置した赤外線無人撮影カメラが、発信機を装着していないタイワンツキノワグマを正面から撮影することに成功した。この個体は今年1月にニヤウチナ(里佳)集落に出没したクマとは別の個体だとみられるという。
また5月にも別の場所に設置したカメラが11日と23日の2度、タイワンツキノワグマの活動を捉えた。いずれの個体も発信機を装着しておらず、4月に確認された個体と合わせ、阿里山一帯ではすでに個体群が定着している可能性があるとみている。
トフヤ古道は人気の登山・ハイキングルートとして知られるが、同分署は、クマが目撃された場所は古道から約500メートル離れており、過度に心配する必要はないとした上で、誤ってわなで捕獲した場合も、速やかに関係機関に通報するよう呼びかけた。