(台北中央社)最大野党・国民党は25日午後、総統府前の凱達格蘭(ケタガラン)大道(台北市)でデモ集会を開いた。製油大手、中聯油脂が製造した食用油から基準値を超える発がん性物質ベンゾピレンが検出された問題が発端。鄭麗文(ていれいぶん)党主席(党首)は、政府が情報を隠蔽(いんぺい)したり、地方自治体に責任転嫁しているなどと主張し、頼清徳(らいせいとく)総統らの退陣を訴えた。
特設された舞台には、鄭主席の他に韓国瑜(かんこくゆ)立法院長(国会議長)、蒋万安(しょうばんあん)台北市長、盧秀燕(ろしゅうえん)中部・台中市長、張善政(ちょうぜんせい)北部・桃園市長、同党の立法委員(国会議員)らが登壇した。
鄭氏は、19日からハンガーストライキを行っていた台北市議ら3人と共に登壇。頼総統や卓栄泰(たくえいたい)行政院長(首相)を名指しし「20万人の一般市民が集まったのに、なぜ罪を認めて辞任しないのか」と語った。
第2野党・民衆党の黄国昌(こうこくしょう)主席や立法委員も参加した。黄氏は、民進党政権を倒すために一致団結しようと呼びかけた。
▽総統府や行政院の反応
総統府の郭雅慧(かくがけい)報道官は同日夜、国民が法に基づいて意見を表明する権利を尊重すると言及。その上で参加した市長や県長に対し、速やかに持ち場に戻り、南部・高雄市や台南市のように、政府と連携して製品の回収や追跡などに協力することを望むと述べた。
行政院(内閣)の李慧芝(りけいし)報道官もメディアにコメントを発表し、デモを尊重すると表明した上で、食の安全問題に党派は関係ないと強調。今回の一件を巡り政府は工場への立ち入り検査や流通ルート追跡、製品回収を実施してきている他、調査を拡大中で、さらに行政院も食品安全衛生管理法の改正案を提出済みだとした。
