(台北中央社)閉鎖された空間からの脱出を楽しむ「脱出ゲーム」を運営する台北市内の店舗で、従業員の女性が窒息状態となり、後に死亡したのを受け、市文化局は26日までに、再発防止策として、没入型コンテンツ産業の安全ガイドラインを発表した。ゲームの運営中には監視役の担当者を設置するよう求めた。
事故は10日に発生。死亡した女性は当時、首をつった幽霊に扮しており、何らかの原因でロープにつるされたまま身動きが取れなくなったとみられている。病院に搬送されたが、5日後の15日に死亡した。
市文化局は20日、関連産業の業界団体などを集めて意見や実際の経験を聞き取った。今後は自主管理体制を共同で構築し、新興産業の市内での健全な発展を後押しするとしている。
市が21日に発表したガイドラインは、公衆安全、イベントの流れ・道具、事業者・従業員の規範、消費者保護の四つを柱とする。従業員の作業上の安全を確保し、消費者が安全な環境で体験できるよう、会場内の状況を監視設備を通じた形や現場で監視する担当者を設置し、単独での作業を回避するよう求める内容が盛り込まれた。罰則は設けられていない。
市は強制的法執行の法的根拠を得るため、中央政府に対し、全国共通の基準を設定するよう求めている。
事故発生を受け、市は15日から17日にかけて、没入型コンテンツを運営する市内34店舗に対して立ち入り検査を実施した。12店舗で消防安全に関する違反が見つかり、15件の違反に対し計104万台湾元(約526万円)の過料を科した。