(ワシントン中央社)最大野党・国民党の鄭麗文(ていれいぶん)主席(党首)は、6月1日から米国を訪問する。滞在は約2週間で、ワシントンで共和、民主両党の連邦議会議員との面会も予定している。
関係筋によると、鄭氏はまず西海岸のサンフランシスコを訪問。その後、東海岸のボストン、ニューヨーク、ワシントンを訪れ、最後は再び西海岸のロサンゼルスに戻る日程。
9日~12日のワシントン滞在中には、米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)ワシントン本部で関係者と交流する他、「戦略国際問題研究所」(CSIS)など現地の複数シンクタンクと非公開で会談を行う。
国民党駐米代表の秦日新氏は30日、中央社の取材に対し、鄭氏の今回の訪米では主に台湾海峡の平和に対する考え方を伝えるとともに、台湾海峡情勢や台米関係などについて、米政界や学界関係者と意見交換を行うと説明した。
鄭氏は4月に訪中し、中国共産党の習近平総書記(国家主席)と会談した。その後出演したラジオ番組では、6月に訪米し、習氏との会談で示された平和に関するメッセージを米国の要人やシンクタンクの学者に伝えたいとの意向を示していた。
▽ グリーンAIT台北事務所長、訪米は鄭氏にとって「疑念払拭の機会」
また、AITのレイモンド・グリーン台北事務所長(駐台大使に相当)は今月21日に中央社のインタビューに応じた際、米国の各機関が鄭氏に対し、国民党指導部が党の政治路線を根本的に変えているのかどうかを問うだろうとの考えを示した。
その上で、国際的な報道を追っている人は国民党に対し、外交・安全保障上の重要問題において中国共産党の立場に近づき、米日といった台湾の伝統的なパートナーの重要性や利益を軽視している印象を持つかもしれないと指摘。今回の訪米は鄭氏にとってこれらの疑念を払拭する機会になると話した。