(台北中央社)林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)は、10月31日に韓国で行われた日中首脳会談で、高市早苗首相が台湾海峡の平和と安定の重要性を強調したとし、日本政府が中国に対して言うべきことを言い、台湾海峡の安全保障に引き続き関心を示す立場を表明したことを評価し、歓迎すると述べた。外交部(外務省)が1日、報道資料で明らかにした。
日本の外務省によると高市首相は、台湾海峡の平和と安定について、日本を含む国際社会にとっての重要性を強調。東シナ海での中国による海洋調査活動、日本周辺での中国軍の活動の活発化などについて、深刻な懸念を伝え、中国側の対応を求めたという。
外交部は、近年の日中会談で日本は繰り返し台湾海峡と地域の安全保障について高い関心を示していると説明。具体例として2024年11月の首脳会談や同年12月、今年3月、同年7月の外相会談を挙げ、いずれの場でも日本は台湾海峡の平和を支持する一貫した立場を表明していると指摘した。
その上で、国際社会が具体的な行動で台湾海峡の安全を維持し続けることを歓迎するとした。
また台湾も自己防衛力と社会全体の強靭(きょうじん)性を引き続き強化するとともに、友好的なパートナーと緊密に連携し、自由で開かれた台湾とインド太平洋地域の平和と繁栄を共に確保していく方針を示した。