 
                  (慶州中央社)アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が31日、韓国・慶州で開幕した。総統特使の林信義(りんしんぎ)総統府資政(顧問)は会場で出迎えた韓国の李在明大統領と握手をし、短く言葉を交わした。会場のメディアセンターで流れた中継映像には「TAIWAN」の文字と中華民国国旗をモチーフにしたイラストが表示された。
林氏は紺色のスーツに白いワイシャツ、ワインレッドのネクタイを合わせた姿で登場。会場のアナウンスでは「チャイニーズタイペイ、林信義会長」と紹介された。
会場で流れた中継映像では、台湾の人口や国内総生産(GDP)に加え、「主要な経済パートナー」、「半導体分野の競争者」とする説明も表示された。
韓国の国営放送の中継画面でも「台湾」の文字と中華民国国旗が表示された。
中継映像では林氏が他国の首脳らと交流する場面は確認されなかった。首脳会議は11月1日まで開催される。
また29日から2日間の日程で開かれた閣僚会議に出席した行政院(内閣)貿易交渉オフィス(経貿談判弁公室)の楊珍妮(ようちんじ)交渉代表は30日の会見で、台湾は経済と貿易を重視する国であり、APEC加盟国と交わり、環太平洋経済連携協定(TPP)に参加する意欲があることをあらゆる場で繰り返し強調していると語った。

