(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は28日、南部・嘉義県で実動対抗演習「陸勝1号」を視察した。政府として今後も積極的に国軍に投資していく方針を示し、「国防の実力を強化してこそ、台湾海峡の平和と安定を真に確保できる」と述べた。
陸勝演習は、これまで「長泰」や「長青」「長勝」と名付けて行ってきた対抗演習を統合した訓練。実兵実装、自由統裁、実際の対抗の形式を通じ、極端な状況下での臨機応変な指揮や迅速な対応を検証する。演習には装甲542旅(旅団)と機械化歩兵234旅が参加し、25日から7日間の日程で昼夜を問わず連続で行われている。
頼総統はあいさつで、政府は引き続き、国軍の建軍や戦備を支持し続けると強調。「平和取り決めでは平和をもたらすことはできず、侵略者の主張を受け入れても平和は達成できないからだ」とし、「反併呑、反侵略の決意を固くし、国軍に積極的に投資し、国防の実力を強化してこそ、台湾海峡の平和と安定を真に確保できる」と訴えた。
また、隊員に対し、国家を守るために引き続き努力するよう激励した。
昼には演習に参加している隊員と共に食事を取り、労をねぎらった。