(嘉義中央社)標高約1129メートルに位置する南部・嘉義県阿里山郷タッパン(達邦)村の作業小屋で、タイワンツキノワグマの出没が相次いでいる。農業部(農業省)林業・自然保育署嘉義分署が対策を講じている他、地元住民や行楽客らに注意を呼びかけている。
同分署によると、昨年12月31日にクマが作業小屋に侵入したとタッパン村の住民から通報があった。冷蔵庫が開けられ、中の食べ物や備蓄していた缶詰が食べられた形跡があった。
同分署が赤外線カメラを設置して監視したところ、今月1日から3日までクマが毎日出没したことが分かった。専門家の分析によれば、体長は約160センチで、頭部には格闘などでついたとみられる傷痕があった。最近の気温低下に伴い、移動途中に作業小屋を見つけ、人間の生活圏に入り込んで餌を探したとみられる。
同分署は、近隣住民やキャンプ場、作業小屋の所有者に対策などを指導した。また夜間に爆竹やラジオ、高ワット数のセンサーライトを使用するとともに、クマ対策用の電気マットや電気柵を設置し、微量な電気ショックでクマが作業小屋に近付けないようにする措置を講じた。
その上で、食べ物を適切に管理することがクマを集落に寄せ付けないことの重要なポイントだとし、ごみや生ごみ、肥料、ペットの餌などを屋外に放置しないよう呼びかけた。