(台北中央社)スポーツ関連施策を推進する「運動部」(スポーツ省)が9日、発足した。教育部(教育省)体育署から格上げされ、バドミントン男子ダブルスで五輪2大会連続金メダルを獲得した李洋(りよう)氏が初代部長(大臣)に就任した。台北市内で除幕式が行われ、頼清徳(らいせいとく)総統は、李氏の指揮の下、国民全体のスポーツ普及と競技スポーツ、プロスポーツの新たな一里塚を築けるよう期待を寄せた。
同部は国民全体のスポーツ普及や優れたスポーツ人材の育成、選手の権益保障、国際大会への積極的な参加、大型大会の招致推進、スポーツ産業推進などを担う。
外局として全民運動署(全民運動庁)を置き、新設する国家スポーツ産業発展センターに加え、既存のナショナル・スポーツ・トレーニング・センター(国家運動訓練中心)と国家スポーツ科学センターの二つの行政法人を監督する。
ロゴは、昨年の野球国際大会「プレミア12」の決勝で、キャプテンの陳傑憲選手がチームの優勝を決定づける3ランホームランを放った後に胸の前で作った「チーム台湾」のポーズから着想を得てデザインされた。
運動部長(スポーツ相)に就任した李氏は、現役を引退した選手への支援に意欲を示し、引退選手により多くの活躍の場を提供したいと話した。
李氏は東京五輪とパリ五輪で金メダルを獲得している。