(台北中央社)運動部(スポーツ省)が来月9日に発足するのを前に、初代部長(大臣)への起用が決まった元バドミントン選手の李洋(りよう)氏は27日、自身のSNSを更新し「初心を忘れない」と意気込みをつづった。
1995年生まれの30歳。王斉麟選手とペアを組み、男子ダブルスで東京五輪(2021年)とパリ五輪(24年)に出場していずれも金メダルを獲得した。24年末に現役引退。22年から国立体育大学副教授(准教授)も務めている。
李氏は初代部長就任は自身にとって、新たな旅路であり、重大な職責も感じていると言及。自身は元アスリートとして選手やコーチ、スポーツに関わる仕事をする人々の苦労と努力をよく理解しており、引退後は教育現場や産業分野でも尽力してきたとした上で、これからはこの経歴を具体的な行動に転換し、現場に寄り添った、必要とされるスポーツ政策を推進していくと語った。
行政分野での経験不足を指摘する声が一部で上がっていることにも触れた。「迅速に学ぶ必要がある」とした上で、専門人材や行政チームなどが一丸となって業務を進めていきたいとの考えを示した。
▽ 元中日の陳義信氏、原住民族委員会の副主任委員に
行政院(内閣)は27日、原住民(先住民)族委員会副主任委員(副大臣)に、元プロ野球選手で台湾原住民アミ族の陳義信(ちんぎしん)氏を任命すると発表した。内閣改造の一環。
現在62歳の陳氏は1989年から90年にかけ、「義信」の登録名で中日ドラゴンズに投手として所属していた。その後は台湾の兄弟エレファンツ(現中信ブラザーズ)や嘉南勇士で2000年までプレーした。兄弟時代には中華職業棒球大聯盟(台湾プロ野球リーグ)の年間MVP(最優秀選手)に2度選ばれた。
原住民族委員会は、詳細については任命の総統令が出てから説明するとしている。